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ミノキシジル外用薬の発毛効果は、頭皮フローラの状態によって差異があることが判明 発毛効果を高めるには、表皮ブドウ球菌が重要!?

第28回日本臨床毛髪学会にて研究結果を発表 「豆乳発酵液」が頭皮の表皮ブドウ球菌を増やす可能性を検討

アンファー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:吉田南音以下「アンファー」)は、第28回日本臨床毛髪学会にて、ミノキシジル外用薬による発毛効果への頭皮フローラの関与についての研究結果を発表いたしました。今回の研究で、ミノキシジル外用薬の発毛効果には頭皮フローラの状態が起因しており、中でもグラム陽性菌の表皮ブドウ球菌が関与していることが判明いたしました。グラム陽性菌とは、デンマークの学者ハンス・グラムが染色の可否によって、大きく2つに分類された菌群であり、染色された菌。表皮ブドウ球菌は、グラム陽性菌の1種です。

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▼研究の背景

一般用医薬品ミノキシジル外用薬の市場拡大や、AGAクリニックが数多く台頭してきている中で、発毛治療の認知が広まりつつあります。しかし、ミノキシジル外用薬の発毛効果については個人差があることが認められております。そこでアンファーは、髪に悩む方々の誰もが発毛効果を実感できるよう、ミノキシジル外用薬と頭皮について研究を行いました。

▼発表内容

ミノキシジル外用薬の発毛効果に、頭皮フローラが関与していることを明らかにするため、各種抗生物質(バンコマイシン、アンピシリン、ネオマイシン)を飲ませ、マウスの常在菌を死滅させました。抗生物質投与(菌なし)と非投与(菌あり)を比較したところ投与群では毛髪の成長が遅延しました。次に、関与する菌叢(きんそう)を絞るために、バンコマイシン、アンピシリン、ネオマイシンをそれぞれ投与した結果、アンピシリン投与群で顕著に毛髪の成長が抑制されました。アンピシリンでは主にグラム陽性菌が抑制されます。グラム陽性菌の中でも、毛に関連する表皮ブドウ球菌が関与していると考えました。そして、発毛がストップされている状況に表皮ブドウ球菌を加えると発毛が行われたことが認められました。研究の結果、表皮ブドウ球菌がミノキシジル外用薬の発毛効果に関与していることが考えられます。ミノキシジル外用薬で十分な発毛効果が得られない方には、今回明らかとなった表皮ブドウ球菌を含む、あるいはこの菌を増やすことのできる塗布剤を併用することで、十分な発毛効果が得られる可能性があると考えられます。

【概要】
発表タイトル:ミノキシジル発毛効果への頭皮フローラの関与

共同研究者:アンファー株式会社 長田 康孝 
      株式会社メタジェン  村上 慎之介 
      慶応義塾大学 先端生命科学研究所 福田 真嗣

▼グラム陽性菌と表皮ブドウ球菌について

・グラム陽性菌とは
デンマークの学者 ハンス・グラムが染色の可否によって細菌を大きく2つに分類分けされました。染色された菌をグラム陽性菌といいます。

・表皮ブドウ球菌とは
グラム陽性菌の1種です。ヒトの肌には、常在菌が存在しており、表皮ブドウ球菌はそのうちの一つです。健やかな肌を保つ役割を担っております。

▼表皮ブドウ球菌を増やせる可能性のある成分「豆乳発酵液」

今回の研究結果で、表皮ブドウ球菌が、ミノキシジル外用薬の発毛効果に関与していることが考えられます。今後の展望として、スカルプDに配合されている成分である「豆乳発酵液」は肌の表皮ブドウ球菌を増やすといわれているため、頭皮においても同様の効果がある可能性を期待し、研究を進めてまいります。

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