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乾燥肌やかかとのひび割れが起こる原因を聖マリアンナ医科大学の井上肇先生が解説

井上 肇

聖マリアンナ医科大学 特任教授

井上 肇(いのうえ はじめ)

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0:02

川和真奈美さん・聖マリアンナ医科大学 井上肇先生登場

0:40

加齢と乾燥の関係

1:08

保湿に重要なこと

2:00

かかとのひび割れの原因と予防

3:00

かかとのひび割れは治せる?

4:03

今回のおさらい

※YouTubeページにリンクします

かかとの角質が乾燥してひび割れになったことはありませんか?かかとのひび割れは、美容の問題のみならず、痛みなど健康上の問題も引き起こします。かかとのひび割れは、軽石ややすりなどで削り過ぎると、皮膚を傷つけてしまうこともあるので要注意です。かかとのひび割れはどうして起こるのか、その予防法や対策を解説します。

■かかとのひび割れは困りもの!

かかとのひび割れやガサガサが気になる!

かかとのひび割れやガサガサは、日常生活を送る上で困りものです。主な弊害としては、体の美しさを損なうことと、悪化すると体調に悪影響を及ぼす恐れが挙げられます。



かかとのひび割れの弊害(1)体の美しさを損なう

かかとがひび割れていると、素足になったときや、ストッキングで肌が透けて見えるとき、カサカサしたかかとの状態が見えてしまい、ガサガサとした肌の状態が目立つようになります。体の美しさを損なうことから、特に女性には大きな問題といえるでしょう。

また、ガサガサしている部分が靴下やストッキングにひっかかり、破れたり伝線したりするという二次的なトラブルも起こりやすくなります。

かかとのひび割れの弊害(2)体調悪化や病気を引き起こす

かかとのひび割れを放置していると、ひび割れが深くなって重症化する場合があります。次第にぱっくりと口が開いて、血がにじみ出すなどして痛みも伴うようになります。そうなると、痛みをかばうために姿勢や歩き方が不自然になり、腰や膝に余計な負担がかかったりして、体調不良を引き起こす可能性があります。
また傷口から雑菌が入ってしまい、感染症などにかかるリスクも高まります。

■かかとがひび割れる原因を知る

かかとがひび割れる原因を知るかかとのひび割れはなぜ起こってしまうのか。その原因の多くは、空気の乾燥や肌の劣化によるものです。かかとがひび割れる原因を理解して、対策につなげましょう。

かかとがひび割れる原因(1)湿度の低さからくる角質層の乾燥

湿度の低い環境の中で過ごしていると、肌の角質層から水分が蒸発してしまうことがあります。その結果、角質層に潤いがなくなり、乾燥してカサカサになってしまうケースがあります。特に空気が乾燥している冬の季節は要注意です。

かかとがひび割れる原因(2)加齢による角質層の乾燥

人間は、加齢に伴って体内の水分量が減少していきます。具体的に言うと、新生児(赤ちゃん)の水分量は約80%ですが、高齢者は約50%にまで減少します。当然、肌の角質層は若い頃に比べて乾燥しやすくなり、かかともひび割れやすくなります。

かかとがひび割れる原因(3)皮脂の分泌量の減少

人の体は、加齢によって水分量だけでなく皮脂の分泌量も減少します。皮脂は、肌を乾燥などから守るコーティングの役割を担っています。その皮脂が少なくなると、肌が外の環境にさらされ、肌が乾燥してカサカサになりやすくなります。その結果、かかとがひび割れることになります。

■かかとのひび割れの対策と予防に必要なこと

適切なケアでかかとのひび割れを撃退!

前項で説明したように、かかとのひび割れの原因の多くは、環境や加齢による「肌の乾燥」にあります。つまり、この肌の乾燥を食い止めることができれば、かかとのひび割れの対策と予防が期待できます。

かかとのひび割れの対策と予防方法(1)保湿を心がける

通常のかかとのひび割れであれば、保湿が第一の予防方法です。日常生活では、保湿効果のあるハンドクリームを塗布し、かかとを乾燥から守りましょう。

できてしまったかかとのひび割れは保湿剤や、あるいは水分を吸収して角質層に水分保持する軟膏があります。それを使って就寝前にケアを行う習慣をつけましょう。
就寝中に保湿成分がしっとりと角質層に吸収され、保湿効果を高めます。また肌の角質をほぐし、カサカサを和らげる効果もあります。

入浴後の適切なケア方法
入浴後、保湿剤や尿素系クリームを塗ります。そして、ラップを巻いてそのまま就寝します。翌日、起床したらラップをはがし、余分なクリームを拭き取ります。それを繰り返していくことで、古い角質層が自然に脱落し、きれいな新しい角質層に生まれ変わることができます。
肌に刺激がなく、再発も少ない、体にも良い治療法です。

かかとのひび割れの対策と予防方法(2)保湿に効果がある食事の栄養バランス

保湿を保つ上で、適切な栄養バランスの食事を取ることも大切です。
肌の保湿において重要なことは、3大栄養素の理想的な取り方を守ることです。それは、糖質60%、タンパク質20%、脂質20%の割合です。
その割合を崩さないように、気をつける必要があります。

特に若い女性は、ダイエットのときは野菜ばかり食べたり、お肉でも脂身がないササミだけを食べたりする人が少なくありません。
極端に食事から油を除去したりするような食事は、栄養面の偏りはもちろん、皮脂の分泌を妨げて皮膚の乾燥を助長することになりかねません。行き過ぎた食事制限は、かえって健康を損なうリスクを知りましょう。

かかとのひび割れの対策と予防方法(3)肌の回復力(ターンオーバー)を向上させる

ターンオーバーの乱れが角質を厚くかかとのひび割れにつながる

私たちの肌は、一定の周期で新しく生まれ変わります。このサイクルを「ターンオーバー」と言います。このターンオーバーのサイクルが乱れると、肌の新陳代謝が滞り、古く乾燥した角質が残されて積み重なり、かかとのひび割れの原因にもなります(角質肥厚)。

ターンオーバーの乱れは、加齢による新陳代謝の衰えがもっとも大きな理由です。しかしそれ以外にも、寝不足や運動不足、ストレスの蓄積といった生活習慣の乱れも直結します。生活習慣を足元から見直してターンオーバーのサイクルを正常化すれば、かかとのひび割れ予防はもちろん、健康増進にもつながります。

■かかとのひび割れで注意したいこと

軽石ややすりでかかとのガサガサを削り過ぎるのは注意!

かかとのひび割れは、削った方がいい?

かかとがひび割れてしまったとき、ガサガサになった角質を軽石やヤスリなどでこすったりして、無理矢理はがそうとする人がいらっしゃいます。その行為は、皮膚を薄く削り、その傷から病原菌が侵入する可能性もあるので、注意が必要です。
無理にかかとのひび割れを削り取るより、ご紹介した入浴後のケアのように、皮膚のターンオーバーを活性化させ、角質を再生化させて若返らせることを優先しましょう。

かかと水虫の場合は医師に相談を!

かかとのひび割れは、単純に皮膚の乾燥からくるケースのほかに、ひび割れの中に水虫が潜んでいるケースもあります。
水虫は水虫菌という細菌の感染症なので、いくら保湿をしたり生活習慣も改善しても、治るものではありません。医師に相談をして、適切な治療を受けましょう。
特に、湿気があって足が蒸れやすい夏場は、水虫にかかる人が増える季節です。夏場に起こるかかとのひび割れは、まず水虫を疑い、皮膚科を受診することをお勧めします。

■まとめ

いかがでしたか?
かかとのひび割れの原因は、角質層の乾燥にあります。そのため、何よりも保湿ケアが大切であることがお分かりいただけたと思います。むやみにヤスリなどで削り取るようなことはせず、肌の自然なターンオーバーで角質が若返るようにケアを行うことがポイントです。

井上 肇

この動画の解説者

井上 肇(いのうえ はじめ)

星薬科大学薬学部卒、同大学院薬学研究科修了。聖マリアンナ医科大学・形成外科学教室内幹細胞再生医学(アンファー寄附)講座 特任教授及び講座代表。幹細胞を用いた再生医療研究、毛髪再生研究、食育からの生活習慣病の予防医学的研究、アンチエイジング研究を展開している。

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