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最近、朝勃ちの回数が減ってきた

最近、朝勃ちの回数が減ってきた

小山 太郎

Dクリニック新宿 院長

小山 太郎(こやま たろう)

症状

動脈が十分に開かない?

朝勃ちをする頻度が少なくなった。十分に勃起しないことがある。勃起している時間が短くなった等の症状を感じたら、中高年以降の男性特有の悩み、勃起障害(ED)のエイジングサインかもしれません。

原因
動脈が十分に開かない?

男性の陰茎は、性的刺激を受けると血管が開き、血液が流れ込みます。その血液を海綿体というスポンジのような組織が吸い込み、膨張して硬くなるのが勃起です。この時、動脈が十分に開かないと流れ込む血液の量が少なく、勃起も不十分な状態になります。

健康な男性は、眠っている間、性的刺激に関係なく定期的に勃起をします。この勃起は浅い眠りの時におこります。その際に目が覚めるのが、朝勃ちという現象です。

朝勃ちが少なくなったり、勃起が弱くなったと感じている人は、陰茎の動脈の開きが悪くなり、勃起に十分な血液が送られなくなっている状態にあります。陰茎の血管のみならず、全身の血管でも老化が進行している可能性もあります。

朝勃ちしなくなるのは男性の更年期障害のサイン?

朝勃ちの消失の原因として陰茎の血管の老化が挙げられます。糖尿病や高血圧、高脂血症などが血管の老化を早めるリスク因子として知られています。

また、男性の更年期障害(LOH症候群)の症状の一部として、朝勃ちの消失があります。男性ホルモンは加齢に伴い緩やかに低下していきますが、その過程で更年期障害を発症する場合があります。男性の更年期障害では、朝勃ちの消失、勃起不全(ED)など性機能関連の症状のほか、筋力の低下、関節の痛み、疲労感やだるさ、集中力の低下、睡眠障害など、身体や精神にも症状が現れてきます。

朝勃ちの消失は、単に陰茎の問題ではなく、背後に全身の血管老化や男性ホルモン低下が潜んでいる可能性があります。放置していると、脳や心臓の血管の病気、男性の 更年期障害などを発症する場合があります。

放っておくと…
EDは動脈硬化の前兆!?

陰茎を通る動脈は、体の中で一番細い血管です。この血管が十分に機能しなくなった場合、全身の血管で同じような不調が起き始めている危険性があります。そんな状態を放置すると、全身の血管で動脈硬化が進み、糖尿病や高血圧、高脂血症、心血管障害、脳血管障害など血液循環に関連する生活習慣病を引き起こすことも考えられます。

対策
根菜類でパワーアップ

山芋、レンコン等の根菜類に多く含まれる「アルギニン」や、オイスター、抹茶、煎茶などに多く含まれる「亜鉛」をとるようにしましょう。これらの栄養素は、脳内にある勃起中枢に直接作用し、陰茎の血管を拡張させたり、スポンジが血液を保持するのを助ける働きがあります。

セルフチェックでできること

[1] スタンプテスト

就寝時にペニスに一つながりの切手を巻いて貼っておき、起床時にそれが切れているかどうかをみるテストがあります。勃起の際には切手の切れ目程度は容易にちぎれるからです。

[2] 勃起硬度測定評価(EHS)

勃起時の硬さによってEDの可能性を計ることができます。勃起時の陰茎の硬さがりんご、グレープフルーツ、みかん、こんにゃくのどれに当てはまるのかセルフチェックをして、EDの心配があれば専門医に相談することをおすすめします。

セルフチェックでできること

 

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小山 太郎

この記事の監修

Dクリニック新宿 院長

医学博士/日本抗加齢医学会専門医

小山 太郎(こやま たろう)

2001年 3月 慶應義塾大学 医学部 卒業
2001年 5月 慶應義塾大学病院 入職
2007年 3月 慶應義塾大学 大学院 博士課程 修了
2007年 9月 Brigham and Women's Hospital 入職
2009年10月 Dクリニック東京(旧 城西クリニック) 入職
2021年 6月 Dクリニック新宿 院長就任

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