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インフルエンザの予報のメカニズム!今年のインフルエンザ傾向は?

渡邊 康夫

Dクリニック東京ウェルネス院長/医師・医学博士

渡邊 康夫(わたなべ やすお)

インフルエンザの予報のメカニズム!今年のインフルエンザ 傾向は?

新型コロナウイルス感染症の蔓延により、すっかり影が薄くなってしまったインフルエンザ。2020年冬〜21年春のインフルエンザ感染者数はわずか1.4万人で、前年の約728万人に比べると、約500分の1という大幅な減少をみせました。

これには、新型コロナウイルス感染症の対策でのマスク着用や手洗いの徹底などが功を奏したとみられています。しかし、インフルエンザは毎年冬になると流行のリスクが高くなる感染症であることには違いなく、油断するとまた流行する可能性もあります。インフルエンザに関する正しい知識を得て、適切な予防や対策を行いましょう。

■インフルエンザとはどんな病気なのか
ウイルス性感染症のインフルエンザ
最初に、インフルエンザ(influenza)とは何なのかを解説しましょう。
インフルエンザは、「インフルエンザウイルス」と呼ばれるウイルスによる気道感染症です。

ウイルスは細菌の50分の1ほどの大きさしかなく、生きていくために必要な蛋白を合成するためのリボソームという器官をもたないため、他の細胞に侵入して細胞内でコピーを作って他の細胞にも侵入して増殖していきます。

インフルエンザウイルスもまた、感染した人の咳やくしゃみで飛んだ飛沫から、別の人ののどや気管支、肺に侵入して増殖します。そして、1〜3日の潜伏期を経て急激に増殖し、インフルエンザが発症することになります。

インフルエンザは、一般的な「かぜ症候群」よりも、重症化しやすい疾患とされています。そして日本では、毎年12月から3月ごろがもっとも流行します。

また、こういった毎年流行の兆しを見せる季節性のインフルエンザとは別に、新しいウイルスによる「新型インフルエンザ」が出現する場合があります。症状は季節性インフルエンザに近いものですが、ほとんどの人が免疫を獲得していないので、発生すると場合によっては大流行を引き起こす可能性があります。直近では2009年の春に発生しました。

インフルエンザの流行情報は、厚生労働省や、各都道府県、市町村のホームページなどでも随時出されているので、そういうところをマメにチェックすることも大事です。

■インフルエンザのおもな症状

高熱や咳など重い症状になるインフルエンザインフルエンザの症状の一番の症状は高熱が出ることですが、「たかが熱」と甘く考えてしまうと大変な合併症を引き起こすこともあります。

こじらせると、脳炎や肺炎といった症状を引き起こすこともあります。特に高齢者や他の病気などで免疫力が低下している状態の人は、合併症には注意すべきです。

インフルエンザウイルスに感染することで発症するインフルエンザには、以下の症状があります。

・38℃以上の発熱
・頭痛
・関節痛
・筋肉痛
・全身倦怠感 など

通常の風邪の症状とも同じく、以下の症状も現れます。

・のどの痛み
・鼻汁
・咳 など

幼児では、急性脳症を起こすことがまれにあります。また、高齢者や免疫力が低下している場合、二次性の肺炎を伴って重症になる場合があります。

■インフルエンザの型には3種類ある

インフルエンザの流行する型は毎年変わる

ひと口にインフルエンザと言いますが、インフルエンザウイルスはウイルス粒子の抗原性の違いから、大きく「A型」と「B型」および「C型」に分類されます。このうち、ヒトのインフルエンザの原因になることが明らかになっているのは、A型では「A香港型」「Aソ連型」などがあり、B型を含めて毎年冬期に流行を繰り返します。

インフルエンザの予防には、インフルエンザワクチンが有効です。現在のインフルエンザワクチンは、4種類の不活化されたウイルス株が入った4価ワクチンが主で、どの型が流行してもある一定の効果は期待できます。

■インフルエンザを予防するポイント

手洗いはインフルエンザ予防の基本中の基本!

毎年冬に流行するインフルエンザ。流行を防ぎ、感染しないためには、いつくかの押さえるべきポイントがあります。

インフルエンザ予防ポイント(1)流行前にインフルエンザワクチンを接種する

インフルエンザワクチンを接種すると、感染してもインフルエンザの発症リスクを低減することが期待できます。また、発症した場合でも、症状の重症化を防ぐ効果が期待できます。

インフルエンザワクチンの有効性は、「接種すればインフルエンザにかからない」というものではありません。

しかし、一定の効果があるとされているので、ワクチンの接種を推奨いたします。

インフルエンザ予防ポイント(2)手洗いの徹底

外出後に流水と石けんを使った手洗いは、手指などに付着したインフルエンザウイルスを除去する効果があります。手洗いはあらゆる感染症予防対策の基本と言えます。

また、アルコール製剤による手指衛生も、インフルエンザウイルスには効果があるとされています。

インフルエンザ予防ポイント(3)適度な湿度を保持する

空気が乾燥すると、ヒトの気道粘膜の防御機能が低下して感染症に感染しやすくなります。また、空気が乾燥している環境ではウイルス内の水分が蒸発し、ウイルスが軽くなって空気中を浮遊する時間が長くなり、感染リスクが高まります。

乾燥しやすい冬季の室内では、加湿器などを使い、50~60%程度の適切な湿度を保つことが効果的です。

インフルエンザ予防ポイント(4)適度な栄養の摂取と休息を取る

インフルエンザウイルスに立ち向かうには、健康的な体づくりが何よりもベースになります。

体の抵抗力を高めるには、栄養バランスの良い食事と、質の高い睡眠など十分な休息をとりましょう。ストレスの少ない生活を送ることも大切です。

インフルエンザ予防ポイント(5)不織布マスクを着用し、人混みなどを避ける

インフルエンザを予防するポイントインフルエンザが流行すると、インフルエンザウイルスの感染者と知らず知らずに接触してしまう機会がどうしても増加してしまいます。

なるべくウイルス感染のリスクを低減させるため、不織布マスクを着用して人混みなどを避けるようにしましょう。

特に、高齢者や基礎疾患のある人、妊婦、体調の悪い人などは、インフルエンザに感染して重症化するリスクが高くなるので注意しましょう。

 

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渡邊 康夫

この記事の監修

渡邊 康夫(わたなべ やすお)

【略歴】
2009年     日本大学医学部大学院修了
2009年 - 2011年 日本大学付属練馬光が丘病院
2011年 - 2012年 日本大学付属板橋病院
2012年 - 2015年 川口市立医療センター
2015年 - 2017年 東京臨海病院
2017年 - 2019年 敬愛病院・敬愛病院付属クリニック副院長
2019年     Dクリニック東京ウェルネス
2020年     Dクリニック東京ウェルネス院長

【認定資格】
一般社団法人日本循環器学会 循環器専門医
一般社団法人日本内科学会 総合内科専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医

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