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ぎっくり腰は温める?冷やす?2つの対処法と予防法

ぎっくり腰は温める?冷やす?2つの対処法と予防法

日常生活での何気ない動作がきっかけとなることも多く、激しい痛みに襲われる、つらいぎっくり腰。

できれば経験したくないものですが、誰にでも起こりうる身近なトラブルだけに、基本的な知識だけは持っておきたいところ。ぎっくり腰になってしまった場合の対策や予防のポイントをご紹介します。

ぎっくり腰とは?

腰痛は急性タイプの腰痛と慢性的な腰痛の2つに大別されます。前者である急性の腰痛の代表的なものが、いわゆる「ぎっくり腰」。

簡単にいうと、腰椎の捻挫で筋肉が炎症を起こしている状態で(正式名称「急性腰痛症」)、慢性の腰痛とは異なり、瞬間的あるいは短期間で非常に強い痛みを引き起こすのが特徴。

 

誰でもなりうる、ぎっくり腰になるのは例えばこんなとき

ぎっくり腰とは?

  • 咳やくしゃみをしたとき
  • 洗顔などで前屈みになったとき
  • 重い荷物を持ち上げたとき
  • 急に立ち上がろうとしたとき
  • 朝起き抜けにからだを慌てて動かしたとき

 

ぎっくり腰になる背景を知っておこう

上で挙げた例にとどまらず、ぎっくり腰に至る経緯はさまざまですが、腰部を形作っている腰椎やその周辺組織(関節や筋肉、じん帯)に何らかの異常があり、その中のどこかが傷つくことから起こるといわれています。傷むきっかけとしては以下のようなものが挙げられます。

ぎっくり腰になる背景を知っておこう

  • 加齢
  • 運動不足による筋肉の柔軟性や筋力の低下
  • 運動のし過ぎによる筋肉疲労
  • 不注意な動作や外傷
  • 急な体重増加
  • 他の病気の影響


ただし、はっきりとした原因が見当たらず、検査しても異常がないというケースも少なくないのがぎっくり腰の厄介なところ。

 

ぎっくり腰になってしまった場合の2つの対処法

ぎっくり腰になってしまった場合の2つの対処法

ぎっくり腰は多くの場合、2日~1週間程度で痛みが治まるといわれています。まずは楽な姿勢で休む、急にぎっくり腰になったら横向きで膝と腰を軽く曲げて休むなど、楽な姿勢を取ります。

1. ぎっくり腰は冷やして安静に! セルフケアは湿布程度に

自宅で安静にしている間に自己流のマッサージをおこなうのはNG。急性の腰痛は冷やすのが基本です。ぎっくり腰の場合も湿布や氷のうなどで冷やすという対応が一般的です。

2. 病院で注射してもらうのも手

神経ブロック注射をしてもらえば痛みの緩和に。また、鎮痛薬や腰を固定して負担を減らすコルセットなどをもらうこともできます。

ただし、炎症が治まっても痛みが長く残って慢性腰痛となるケースもあるため、長引く場合は放置せず、専門医のいる病院で受診しましょう。

 

ぎっくり腰を予防するための2つの生活習慣

ぎっくり腰の痛みがおさまってきたら、再発や慢性化を防ぐためにも以下のようなことを心掛けるとよいとされています。

ぎっくり腰を予防するための2つの生活習慣

 

1. 運動して、筋肉の柔軟性や筋力を保つ

腹筋や背筋、大腿、臀部の筋肉を強くする運動(スクワットや踏み台昇降、筋肉やじん帯を柔軟にするストレッチ、ウォーキング、水中エクササイズなど)を積極的におこない、腰椎にかかる負担を減らしましょう。

2. 病院で注射してもらうのも手

  • 正しい姿勢を心掛ける(猫背や背中の反り過ぎに注意。ゆるやかなS字カーブを描く背骨が理想)
  • 朝起きるときはすぐにからだを起こさず、横になって腰を丸めた姿勢を取り、腰への負担を減らす
  • 急に伸びをしたり腰をひねるような動作を控える
  • 洗顔時は腰だけを倒すのでなく、ひざも少し曲げて腰にかかる負担を軽減する
  • 食事や運動で肥満の解消・予防に努める

など痛み方や部位、原因により、ぎっくり腰の対処法や予防法もさまざま。プロの意見を取り入れる、正しい知識を得るなどして生活習慣から見直し、腰痛が慢性化しないようにしたいですね。

 

(文・大津礼保奈)

 

参考文献

腰痛について、いろいろなこと(滋賀医科大学附属病院)



慢性腰痛(滋賀医科大学附属病院)

知っておきたい「ぎっくり腰」の対策と予防(オムロン ヘルスケア)

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