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スパディレクターが推奨する、効果的な温泉の入り方

寒くなってくると、温かい温泉やお風呂に浸かりたくなるのは日本人の性(さが)でしょうか? そこで、エイジングケアに最適な温泉やお風呂の入り方を、星野リゾート スパ開発&教育ディレクターの渡邉径子(わたなべ けいこ)さんに取材してきました。渡邉さんは、CIDESCO認定エステティシャン、同アロマセラピスト、同スパセラピスト、温泉利用指導者、温泉療法指導士、温泉保養士(上級)、温泉ソムリエの資格を有する方なのです。

「身体の中までじっくり温めるには、40℃くらいのお湯に肩まで浸かって入っていただきたいのです」(渡邉さん)

 

えっ!? 半身浴のほうが発汗を促すし、身体の中まで温まるのでは?

「肩まで浸かる全身浴は、水圧によって足先など末端に滞っていた血液が、自然と身体の中心に戻ってくるのです。血行が良くなるので、温まるのも早いですし。また、血管から漏れ出た水分も、水圧で静脈とリンパ管に押し戻されるので、むくみ解消にも。泌尿器系、循環器系、呼吸器系に疾患がない方でしたら、全身浴をオススメいたします」(渡邉さん)

温泉にもいろんな温度がありますね。34~37℃くらいのお湯は、入ったときに冷たいと感じるかもしれませんが、体温とあまり差がないので、次第に冷たさも熱さも感じなくなる不思議な感覚に。のぼせないので、20~30分程ゆっくり浸かると、脳がとてもリラックスするんだとか。

38~41℃の温泉は、10分くらい全身浴すると、体温が1℃上昇するそうです。体温が上がると免疫機能も活性化するので、健康な身体づくりにピッタリ! 温泉ではなく水で沸かしたお風呂は、15分くらい全身浴すると、体温が1℃上昇するそうです。
ですが、大抵の日本人が気持ちいいと感じる温度は42℃だといいます。

 

「これは熱過ぎですね。ドクターのお話では、気をつけて入らなければいけない温度だといいます。入る前には十分に掛け湯をし、3~5分程で上がってください。もっと入らなければ落ち着かない方は、5分入って、休憩しつつ水分を補給し、また入るといいでしょう。

熱いお湯は、スッキリと気持ちよくなりますが、のぼせやすいので要注意です。のぼせは熱中症と同じ症状。温泉に限らず、お風呂での事故は、交通事故よりも件数が多いので気をつけてください」(渡邉さん)

 

また、温泉に入ったら、成分を肌に浸透させるため、シャワーなどで流さずに上がるように、といわれていることが多い様子。ですが、渡邉さんのお考えが違うようです。

「温泉の成分表に、弱アルカリ性とか酸性とかpHが書かれているので、チェックしてみてください。肌の丈夫な方でしたら、弱アリカリ性や中性は流さなくてもあまり問題はありません。でも、酸性やアルカリ性でしたら、ずっと肌に残しておくと影響が出る場合もありますので、軽くシャワーなどで流してほうがいいでしょう。

乾燥肌や敏感肌の方でしたら、どんな泉質でも流したほうがいいですね。イオウや鉄など、個性の強い温泉は、どんな肌質でも流してから上がってください」(渡邉さん)

 

温泉は、肌の余分なものを取り去る泉質が多いそうです。だから、温泉に浸かった後の1週間くらいは、いつもよりたっぷりと保湿してあげてください。コットンで化粧水をつけるときも、パタパタとパッティングせず、肌にやさしく当てるようになじませて、極力刺激を与えないように心がけましょう。

【お問い合わせ】星野リゾート

 

 

取材・文/美容ジャーナリスト 藤田麻弥

【プロフィール】
女性誌や会員誌、Webにて、美容と健康に関する記事を執筆。化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンスのある情報を伝えるため、日本抗加齢医学会や日本香粧品学会を始め、多くの学会やセミナーを聴講。自身もアンチエイジングに関するセミナーの企画・コーディネートを務める。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研パブリッシング)がある。

【最近のハマリもの!】
肌や目が乾きやすいこの季節。デスクに加湿器を置くが無理なので、濡らして軽く絞ったハンドタオルを、空のマグカップの上に被せるという応急措置を。これだけでも、肌や目の乾きがずいぶんラクになるのです。

 

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