医療法人社団ウェルエイジング 理事長/聖マリアンナ医科大学幹細胞再生医学寄附講座講師
小林 一広(こばやし かずひろ)
10代や20代前半で薄毛を気にしている人の多くが、頭皮の皮脂のつまりを気にしています。刺激の強いシャンプーを使ったり、ゴシゴシ洗いをしているケースが多いようです。でも、実はこれは抜け毛の原因になっているのかもしれません! 正しいシャンプーの仕方を発毛クリニックの専門医、小林一広先生に伺いました。
シャンプーは次のステップで優しく洗う習慣を身につけましょう。
シャンプーは、刺激が少ないアミノ酸系を選ぶのがいいでしょう。十分に泡立ててから、頭皮についた汚れや皮脂をシャンプーの泡に溶かし込むよう丁寧に優しく洗います。
シャンプーをするときには、指の腹を使って丁寧に洗いましょう。一般的に多いのは指先に力を入れて、指を立てて、強い刺激で頭皮をゴシゴシとこする洗い方えです。この洗い方だと頭皮を傷つけ、抜け毛の原因になることもあるので、指は寝かせて優しく洗いましょう。
シャンプーの洗い残しがあると、髪が傷んだり、頭皮を刺激してトラブルの原因になることも。しっかりとすすぎをすることが大事です。さらに、地肌に水分が残ったままの状態も頭皮や髪のキューティクルを痛める原因に。タオルドライをした後は、ドライヤーで四肌をしっかり乾かすようにしましょう。
シャンプー前の予洗いとして、頭皮や髪を「湯洗い」することをオススメします。実は、湯洗いで花粉やほこり、化学物質といった髪に付着している汚れの大部分は落とすことができます。また頭皮も、90秒ほどかけてゆっくり洗えば、頭皮の汚れをかなり落とすことができます。湯洗いは人肌程度の温度で行いましょう。熱湯は頭皮や髪を熱で痛める可能性があるほか、頭皮に本来必要な皮脂まで落としてしまう可能性があります。
トリートメントやコンディショナーは、基本的には髪を守るためのものです。ですから、なるべく頭皮には過剰に付着しないようにすることが大切です。そのため、トリートメントやコンディショナーは必要以上にたくさん使わないように気をつけましょう。
トリートメントやコンディショナーの洗い落としが不十分で頭皮に残ると、頭皮環境に悪影響を及ぼす可能性もあります。
10代~20代前半だと代謝がいいため、髪のベタつきや汗が気になって、1日に2~3回シャンプーしている、という人もいるようです。
でも、洗いすぎは頭皮の皮脂バランスを悪化させ、抜け毛の原因になることもあります。基本は1日1回以下で。部活などで1日に2回以上シャンプーする人は、地肌を洗いすぎないように心がけましょう。
4回目の次回は、10~20代前半の若い世代に多い、ありがちな薄毛に影響する生活習慣について解説します!
この記事の監修
医療法人社団ウェルエイジング 理事長/聖マリアンナ医科大学幹細胞再生医学寄附講座講師
精神保健指定医
小林 一広(こばやし かずひろ)
北里大学医学部卒業。
同大学病院にてメンタルヘルスを中心とする医療に従事する。
その後、医療社団法人ウェルエイジングを設立。
頭髪治療専門の城西クリニックを東京及び福岡に開院すると共に『AACクリニック銀座』を2006年3月に開院。
理事長として従事する傍ら、精神科医としての経験を生かし、積極的に心身両面からの治療に取組んでいる。
1991年3月 北里大学医学部 卒業
1991年6月 北里大学病院 精神神経科
1993年6月 埼玉県立精神保健総合センター医員
1995年5月 北里大学東病院 精神神経科 病棟医
1997年4月 北里大学 医学部精神神経科研究員
1999年7月 医療法人社団 城西クリニック開設
2014年6月 医療法人社団 Dクリニック東京 メンズ 開設
2021年1月 医療法人社団 Dクリニック東京 メンズの理事長に就任
現在に至る
よくある質問