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”楽ちんブラ”はNG! キレイだけじゃない、快適な日々を過ごすためのブラジャー選び

最近多い“楽ちんブラ”それだけで大丈夫? キレイだけじゃない、快適な日々を過ごすためのブラジャー選び

白鳥 貴子

白鳥 貴子(しらとり・たかこ)

最近、下着屋をのぞくと目につくのが、ブラジャーがキャミソールに内蔵された「カップ付きキャミソール」や、タンクトップをバストの下で切ったような「ハーフトップ」、一見普通のブラジャーなのに実はワイヤーが入っていない「ノンワイヤーブラ」など。それらは、ワイヤー入りのブラジャーに比べて、着け心地も楽ちん。でも、バストラインのことを考えると、「本当に“楽ちんブラ”だけでいいの?」という疑問も浮かびます。そんな女性ならではの疑問に、ワコール広報・宣伝部の白鳥貴子さんが回答してくれました。

ブラジャーが窮屈。そんな人は、まずサイズ確認を

最初に頭に浮かぶのが「“楽ちんブラ”ばかり着けていて、バストは垂れないの?」という素朴な疑問。
それに対し、「ハーフトップやノンワイヤーブラが大幅に増えたのは、ここ最近のこと。短い期間では、それによるバストの経年変化はわからない」(白鳥さん)。

ただ、ひとつ明確にいえるのは「自分のバストに合っていないブラジャーを着け続けると、バストラインは変化してしまう」ということ。

間違ったサイズのブラジャーを着けていると、洋服を着たときのシルエットがすっきりしないだけでなく、着け心地も不快。その不快感が「ブラジャーは窮屈」という気分になり、気付いたら“楽ちんブラ”ばかり……なんてことも多いよう。

「ブラジャーは窮屈と思っている方は、ちゃんと自分のサイズ、自分のバストに合っているかを確認しましょう」(白鳥さん)。

中でも注意したいのは「私、体重も服のサイズも変わってないから」という方。年齢を重ねるとバストの形が変化し、肉質が柔らかくなっているため、一見体型が変わっていなくても、体に合うブラジャーが異なってくるそう。

「採寸すると同じB70のサイズでも、20歳の女性に合うブラジャーと40歳の女性が心地良いと感じるブラジャーは異なるということになります」(白鳥さん)。

女性にとって耳の痛い話ではありますが、その現実を心得たほうが、結果的に美しいボディラインが手に入る、ということのようです。

ここで、間違ったブラジャーを着けていないかCheck!

下記に当てはまるようであれば、それはフィットしていないブラジャーといえます。

□ 体を左右にひねったときに、カップが浮いていませんか?
□ 両腕を降ると、胸のお肉が脇からはみ出していませんか?
□ バンザイをすると、ブラジャーがずれ上がりませんか?
□ 両肩を回すと、ストラップが落ちませんか?
□ ジャンプをすると、胸が大きく揺れませんか?
□ 前かがみになると、ブラジャーの後ろ側が上がりませんか?
(参考文献:ワコール『ブラてびき』)

“楽”なだけでなく、もう一歩進んだ本当の“快適”を

“楽”なだけでなく、もう一歩進んだ本当の“快適”を

ブラジャーは基本的に一日中着けるものですから、快適であることが第一。ただ、何を快適と捉えるかは人それぞれです。ワコールではその快適と感じる要素を「解放感(しめつけや圧迫のない感覚)」「肌触り感(肌触りの良さ)」「安定感(動いたときもしっかり支える)」「造形感(バストシルエットを整える)」と定義しているそうです。

さらに最近は「素材や構造の研究開発が進み、着け心地は楽だけれど、きちんとバストメイクするブラジャーが増えています」とのこと。ボディラインを整えるために窮屈な下着を我慢して着ける、というのは昔の話。今や、快適とバストメイクが両立するブラジャーも豊富。まずは採寸して、正しいサイズのブラジャーを選ぶことが、ただ“楽”なだけでなく、もう一歩進んだ“私にとって快適”なブラジャーを選ぶ第一歩のようです。

ただし、正しく選んだブラジャーも間違った着け方をしていては台無し。意外に知らないブラジャーの、正しい着け方を確認しておきましょう。

1. 体をやや前に倒し、ワイヤー(ノンワイヤーブラの場合はカップの下辺)とバストの底辺を合わせて、その姿勢のままホックを留めます。

2. 前かがみのまま、ストラップの付け根を少し浮かせ、バスト全体を手で包みます。バストを脇からしっかり中央に寄せて、カップにおさめて整えます。ノンワイヤーブラなどもこの「脇から寄せる」をやると、着け心地もバストラインも変わります。

3. 体を起こしてストラップの長さを調整します。人差し指がすっと入るくらいがちょうどいい長さです。

(参考文献:ワコール『ブラてびき』)

スポーツ時は、揺れを防ぐブラジャーの着用を

もうひとつ“楽ちんブラ”を着けていて気になるのが、スポーツのとき。バストの大きさに関係なく、運動時のバストの揺れは、その後のバストラインに大きく影響するそうです。

「乳房は、クーパー靭帯、脂肪、乳腺で構成されています。クーパー靭帯は、家に例えるなら骨組みのようなもの。揺れることで、そこに負担がかかると、伸びたり切れたりしてバストラインの変化を招いてしまいます」(白鳥さん)。

さらに、以下のアドバイスもいただきました。 「ランニングはもちろんのこと、スポーツをする際は、動きを妨げずにバストの揺れを軽減する、スポーツブラの着用をおすすめします。そのほうが、パフォーマンスも上がりますよ」(白鳥さん)。

確かに、シェイプアップしようと運動しても、その結果バストラインが崩れては本末転倒。大いに参考にしたいアドバイスです。

睡眠の質を上げるための就寝用ブラジャー

白鳥さんには、就寝時のブラジャー選びについても教えていただきました。
また、「寝ているときにブラジャーってするべき?」という疑問にも回答していただきました。

2017年4月にワコールがインターネットでおこなった「睡眠と下着に関する意識と実態調査」によると、「5人に1人の女性が、就寝時にバストが邪魔だと感じたり、寝返りをうつときにバストが眠りの妨げになっていると感じたりしている」という結果になりました。

これに対する白鳥さんの回答は以下の通りです。

「必須ではありませんが、バストを安定させることで睡眠の質が上がるのであれば、ブラジャーの着用をおすすめします。ただし、日中着けているブラジャーは、立っていることを前提にした構造になっています。就寝時は体を締め付けないのはもちろんのこと、横になっていることを前提に設計された専用のブラジャーを着用してください」(白鳥さん)。

ブラジャーを見直して、自分のサイズに合ったもの、それぞれのシーンに合ったものを選べば、バストだけでなく生活全体の快適度もアップしそう。まずは、自分のサイズを確認することから始めませんか?

(文・川原好恵)

白鳥 貴子

この記事の監修

白鳥 貴子(しらとり・たかこ)

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