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まつ毛の元気がなくなってきた……

浜中 聡子

クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ) 院長/医学博士

浜中 聡子(はまなか さとこ)

まつ毛の元気がなくなってきた……

1.症状

まつ毛メイクを“盛る”ほど、
地まつ毛はヘタる

30代半ば頃までは、ビューラーをかけると、まつ毛がピン! と上向きにカールアップ。まつ毛自体も豊かでハリがあり、マスカラを軽く塗るだけでも、美しいまつ毛メイクが成功したものでした。

しかし、30代後半になると、髪質が変化してきます。うねったり、毛が細ってコシがなくなることが多い様子。そうなると、まつ毛も同様にハリがなく、毛も細り、本数もまばらに。

 

それを補おうと、マスカラを何度も重ね塗りし出す傾向に。さらなる増毛効果を求め、つけまつ毛や、まつ毛のエクステで“盛り”がますますエスカレート。そうすればするほど、地まつ毛がどんどん細り、弱々しくなってしまうという悪循環に陥ります。


2.原因

つけまつ毛の負担は、力士を持ち上げるほどの仕事量!?

加齢により血流が悪くなることで、髪の毛やまつ毛が細るのです。血液が酸素や栄養分を毛母細胞に運ぶので、滞りやすくなると、栄養分が十分にいきわたらず、髪やまつ毛のハリが減少。

また、まつ毛メイクの負担が原因であることも。

『まつ毛ソリューションプロジェクト』※の調査によると、まつ毛エクステをつけた状態で、まぶたを持ち上げる負担(仕事量)は、1年間で約61㎏のものを1㎝持ち上げるのとほぼ同じになります。つまり、女性柔道選手(65㎏級)1人を1㎝持ち上げるのと同じくらいの負担(仕事量)が発生するのです。

※片目あたりのまつ毛エクステの本数を60本、重さを0.013gとして計算
※1日に6時間寝て、5秒に1回まばたきをし、1回で5mmの距離のまばたきをするとして計算

また、つけまつ毛をつけた状態で、まぶたを持ち上げる1年分の負担(仕事量)は、まつ毛エクステよりもさらに大きな値となり、約95㎏のものを1㎝持ち上げるのとほぼ同じになります。つまり、100㎏近くある力士を持ち上げるのと、ほぼ同じ負担(仕事量)なのです。盛りまつ毛がいかにまつ毛に負担をあたえているか、一目瞭然です。

※片目あたりのつけまつ毛の重さを0.02gとして計算
※1日に6時間寝て、5秒に1回まばたきをし、1回で5mmの距離のまばたきをするとして計算
※同サイトでは、他にも、つけまつ毛を外すときの負担や、マスカラをゴシゴシ落とすときに、どのくらいの負担になっているかなど、まつ毛ケアに関するノウハウや面白知識などをみることができます。

詳しくは『まつ毛ソリューションプロジェクト』へ。

 

3.放っておくと…

まぶたが垂れ下がり、慢性の頭痛や肩コリに

1年当たり、少しずつとはいえ、皮膚の薄いまぶたに大きな負担を強いていることがわかりました。すると、まつ毛が切れたり抜けたりして、短くまばらになり、目元がぼんやりした印象に。ハリもないのでビューラーしても立ち上がらず、アイメイクが決まりにくくなります。

さらに、加齢でまぶたの筋力が低下すると、まつ毛メイク&ゴシゴシケアの負担で、眼瞼下垂にもなるやすくなるのです。高齢になると女性のほうが、まぶたが重く垂れ下がってくる傾向に。常に目を見開こうと、筋肉が緊張しているので、頭痛や肩コリの原因にも。コンタクトレンズを入れるとき、まぶたをグイっと上げる動作も眼瞼下垂の要因をつくります。

 

4.対策

育毛用サプリメントで、まつ毛もフサフサに

大事なのは、まつ毛やまぶたを強くこすらないこと。さらに、血流を良くするため、適度な運動をし、シャワーだけで済まさず、湯船に入って温まりましょう。

また、育毛効果のあるサプリメントも効果的です。ビタミンB群や亜鉛は、健やかな髪を育むので、当然まつ毛にもいい影響が。特に亜鉛は、髪の主成分であるタンパク質の合成に深く関与していますが、吸収がすごく悪い。だから食べ物と同時に、サプリメントでも補って。亜鉛の多い食品は、牡蠣・豚レバー・牛肉(肩ロース、もも肉等)・ナチュラルチーズ・ゴマなど。亜鉛はビタミンCと一緒に摂ると吸収が上がります。

ビタミンB群には、8種類のビタミン(ビタミンB1・B2・B6・B12・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・ビオチン)があります。ビタミンB1は、小麦胚芽・きな粉・玄米などに多く含まれています。B2は豚レバー・牛レバー・のりなど。B6はにんにく・マグロ・カツオなど。B12はシジミ・赤貝・あさり・のりなどが含有量豊富。

 

育毛用サプリメントで、まつ毛もフサフサに

 

同調査では、まつ毛美容液の利用は、中国が60%、韓国が23%、日本はたったの17%。日本人女性のまつ毛ケアに対する意識は他国と比べても非常に少ないようです。目元に刺激のないまつ毛美容液を利用するのも、豊かなまつ毛を維持する良い方法でしょう。

髪やまつ毛のために、睡眠も十分とってください。寝ている間にホルモンの分泌が活発になり、肌も髪もまつ毛も、ターンオーバーが正常に行われるので。女性ホルモンを大事にしたいなら、日付が変わる前に寝るように心がけましょう。たとえ眠れないとしても、体を横にしているだけで、疲れの6割は解消しますから。

そして、マスカラを落とすときや、つけまつ毛を外すときは、力を入れすぎず行うのがコツ。毎日のちょっとした積み重ねで、将来、まぶたが垂れ下がるのを防げます。

もし、眼瞼下垂でまぶたが垂れ下がり、見えづらくなってしまったら、保健適応で手術可能。視野が広がると、肩コリや頭痛が治る人も多いのです。

浜中 聡子

この記事の監修

浜中 聡子(はまなか さとこ)

Master of science (M.Sc.),
Preventive, Anti-Aging & Regenerative Medicine, Dresden International University (DIU)
国際アンチエイジング医学会(WOSAAM)専門医 Board Certified, Post-Univercity Education in Anti-Aging Medicine Specialization (AAMS)
米国抗加齢医学会(A4M)専門医 Board Certified, American Board of Anti-Aging Regenerative Medicine (ABAARM)
米国先端医療学会(ACAM)専門医 Board Certified, Chelation Therapy (CCT)
日本抗加齢医学会専門医
日本精神神経学会専門医・指導医
一般社団法人日本総合病院精神医学会認定 一般病院連携精神医学専門医・指導医
日本医師会認定産業医
NPO法人アンチエイジングネットワーク顧問

【略歴】

北里大学医学部卒業
北里大学大学院医療系研究科 臨床医科学群精神科学修了
北里大学東病院精神神経科
北里大学病院救急救命センター
亀田総合病院精神科
国際医療福祉大学熱海病院精神科・講師
2009年10月 AACクリニック銀座院長
2020年11月 クレアージュ東京 エイジングケアクリニック(旧Dクリニック東京 ウィメンズ)院長に就任

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