生活習慣改善によるAGA(薄毛）対策を専門家・小山太郎先生が解説！

今回のドクターYouTubeチャンネルでは、Dクリニック東京の小山先生に「生活習慣と薄毛改善」についてお伺いしました。AGAと生活習慣との関係や、薄毛改善のヒントについても詳しく解説していきます。  

1.生活習慣と薄毛改善

MC:

はじめに、AGAの具体的な定義について教えてください。

小山先生:

AGAは「Androgenetic Alopecia（アンドロジェネティック アロペシア）」の頭文字をとったもので、日本では「男性型脱毛症」と呼ばれています。生え際・頭頂部を中心に、男性の加齢に伴って進行していく薄毛のことです。

MC:

薄毛になる原因として、真っ先に考えられるものは何でしょうか？

小山先生:

男性型脱毛症は「遺伝」の影響が圧倒的に強いというのがわかっています。ただ一方で、生活習慣を含めた環境要因にも、男性型脱毛症に影響するものがあるといわれています。
「この食べ物が原因です」「この習慣が犯人です」といったように、原因は特定できていないのですが、ストレス・睡眠不足・食生活の偏り（無理なカロリー制限をしたダイエット等）は、一時的に抜け毛に繋がる場合があるのです。
男性型脱毛症そのものの悪化とは違いますが、無理なダイエットで髪の毛が全体的に抜けてしまうと、元々フサフサなところは気にならなくても、気になっていたところが悪化して、男性型脱毛症が進行したように感じられる患者様がいらっしゃいます。
男性の薄毛は遺伝だけでなく、様々な日常生活のことがらに関係すると考えられているのです。

MC:

睡眠についてお伺いしたいのですが、睡眠時間が短い方と長い方ではどのくらいの脱毛の差が出てしまうのでしょうか？  

小山先生:

睡眠時間と脱毛症の関係を明確に示した研究や論文は、私の勉強してきた中では見当たらないのですが、平均寿命と平均睡眠時間の関係を表した研究はあります。そこでは、6〜7時間程度の睡眠をとることが、髪の毛にとって良いのではないかといわれています。実際に徹夜をすると、抜け毛が生じるといった実体験もあるようです。そのため、睡眠時間は6〜7時間はとってほしいなと思っています。

MC:

次に食生活についてお伺いしたいのですが、こういった食事をしたほうが髪の毛に良いといったおすすめはありますか？

小山先生:

残念ながら、この食べ物を食べると髪の毛に良いとか、逆にこの食材は髪の毛の敵ですなどはわかっていないんです。ただ、栄養が偏ることで髪の毛が抜けることは実際にあるので、バランスよく食事をとっていただくことに尽きると思います。

2.薄毛改善のヒントとは

MC:

数多くの統計からも分析されていると思うのですが、そこから見出した脱毛の改善のヒントはありますか？

小山先生:

治療法にはまだ結びついていないのですが、頭皮を通して髪の毛の細胞に力を伝え、それによって髪の毛が太くなる可能性の研究をしています。実験動物のネズミなどでは良い結果も出ているので、そういう研究を続けていき、治療法や治療デバイスなんかができてくると良いなと思っております。

3.今後が興味深い研究について

MC:

先生が見てきた中で、これはおもしろいな！びっくりした！という研究はありますか？

小山先生:

本当に様々な研究があるのですが、世の中「再生医療」が話題になっており、髪の毛の分野でも再生医療が注目されています。まだ実際に、再生医療によって患者様の髪の毛が蘇ったということはないのですが、再生医療は進歩しつつあるのです。

4.【まとめ】重要な3つのポイント

MC:

最後に、大事なポイントのおさらいです。

①薄毛には生活習慣も関わっている
②薄毛予防には食生活・睡眠時間・ストレス発散が重要
③薄毛の分野でも再生医療に期待！

  今回の動画では、主に上記の3つのポイントについてお伝えしました。
今後も様々な病気や気になるからだの疑問について専門の先生と一緒に紐解いていきます。ぜひチャンネル登録・高評価をよろしくお願いします。