• 投稿日: 
  • 更新日:2023/06/28 

薄毛の2大治療薬を専門家・小山太郎先生が解説!

薄毛の2大治療薬を専門家・小山太郎先生が解説!
今回のドクターYouTubeチャンネルでは、Dクリニック東京の小山先生に「薄毛二大治療薬」についてお伺いしました。薄毛の進行を抑制するディフェンス系の薬と、発毛を促進するオフェンス系の薬について、詳しく解説していきます。  

1.薄毛二大治療薬とは

MC:


まずはAGAの具体的な定義について教えてください。

小山先生:


AGAは「Androgenetic Alopecia(アンドロジェネティック アロペシア)」の頭文字をとったもので、日本では男性型脱毛症と呼んでいます。男性の加齢に伴う脱毛症で、生え際と頭頂部を中心に薄くなっていくのが特徴です。

MC:


そもそも薄毛の治療薬って存在するんでしょうか?

小山先生:


はい、存在します。髪の毛が薄くなっていくのを食い止める「ディフェンス系」と、髪の毛が生えてくるようにする「オフェンス系」の、大きく2種類に分けられるんです。

1-1.ディフェンス系の薬:フィナステリド・デュタステリド(飲み薬)

MC:


まずはディフェンス系の薬について教えてください。

小山先生:


ディフェンス系の薬は、フィナステリドとデュタステリドという飲み薬が日本では主に処方されています。
男性型脱毛症は、テストステロンという男性ホルモンが頭皮でジヒドロテストステロンに変化し、ヘアサイクルを短くすることで起こります。テストステロンは酵素の働きによってジヒドロテストステロンに変化しますが、酵素の働きを阻害するのがフィナステリドやデュタステリドです。ジヒドロテストステロンが作られなくなることで、ヘアサイクルが短くなるのを食い止め、髪の毛が薄くなるのを抑制します。
フィナステリドやデュタステリドを飲み続けることで、薄毛の進行が遅くなったと実感される方が多いです。また、髪の毛が生えてくるという方もまれにいらっしゃいます。ただしこれらの飲み薬は、主に薄毛の進行抑制効果があると思っていただくほうがよいでしょう。

1-2.オフェンス系の薬:ミノキシジル(塗り薬)

MC:


ではオフェンス系の薬にはどういった働きがあるのでしょうか?

小山先生:


オフェンス系の薬には、ミノキシジルという塗り薬があります。髪の毛が薄くなった場所に塗ると、毛穴から成分が吸収され、毛乳頭という髪の毛の司令塔に薬が届きます。そうすると、毛乳頭からの「生えなさい」という命令が毛細胞に届き、髪の毛の細胞が増え、成長期が長くなります。その結果、髪の毛が太く長く成長するという仕組みです。そのため、塗り薬によって髪の毛が増えたと実感する方は多くいらっしゃいます。

2.治療薬の効果はどのくらいで感じられる?

MC:


薬の効果はすぐに出るのでしょうか?

小山先生:


ディフェンス系の薬については、通常は長く飲んでいく中で効果を実感することが多いので、飲み始めた日から効果を感じることは難しいです。 オフェンス系の薬については、個人差があるものの、通常は6か月程度で効果を実感するといえるでしょう。

MC:


早い方だとどのくらいで効果が出始めるのですか?

小山先生:


早ければ2〜3か月で産毛が生えてくることがあります。ただ、個人差はあるので、10か月くらいは諦めずに治療を続けてみて、効果を判断する必要があるでしょう。

3.治療薬の副作用について

MC:


薬を使用するにあたっての副作用はありますか?

小山先生:


どんな薬でも長く飲むと、肝臓や腎臓に負担がかかってしまうため、薬剤性の肝機能障害が懸念されます。そのため、定期的に病院やクリニックで、採血などの検査を受けながら治療を進めるのが望ましいです。
また、ディフェンス系の薬は男性ホルモンの代謝に関わるため、男性ホルモンに関する副作用の報告があります。具体的には、性欲の減退・勃起の低下などが挙げられます。全員がそうなるわけではなく、ごく一部の方に現れる副作用ですが、症状が出たら薬の使用を中止したり、量を減らしたりして対応していくことが大切です。
オフェンス系のミノキシジルは塗り薬なので、皮膚に合わない場合は、赤みやかゆみなどの皮膚炎の症状が出ることがあります。

MC:


オフェンス系かディフェンス系か、どちらの薬を使えば良いかは自分で判断できるのでしょうか?

小山先生:


薄くなるのが嫌だなと思う方は、ディフェンス系の薬で良いと思います。ただし、医師の処方が必要な薬のため、クリニックや病院に行かないと手に入りません。
一方でオフェンス系の薬は、クリニックや病院に行かなくても、薬局やドラッグストアで手に入ります。気軽に始められるという点では、オフェンス系の薬がよいでしょう。
薄毛の治療薬は、ご自身の状況に応じて選んでいただくのが良いかと思います。

4.【まとめ】重要な3つのポイント

MC:


最後に大事なポイントのおさらいです。

①ディフェンス系の薬【薄毛の進行を食い止める】
・フィナステリド
・デュタステリド
②オフェンス系の薬【発毛を促す】
・ミノキシジル
③どちらの治療薬が良いかは医師に相談を!

今回の動画では、主に上記の3つのポイントについてお伝えしました。
今後も様々な病気や気になるからだの疑問について専門の先生と一緒に紐解いていきます。ぜひチャンネル登録・高評価をよろしくお願いします。
Dクリニック新宿 院長医 小山太郎

【医師の紹介】

小山太郎

Dクリニック新宿 院長医
2001年3月 慶應義塾大学 医学部 卒業

2001年5月 慶應義塾大学病院 入職
2007年3月 慶應義塾大学 大学院 博士課程 修了
2007年9月 Brigham and Women’s Hospital 入職
2010年4月 Dクリニック東京(旧 城西クリニック) 入職
2021年6月 Dクリニック新宿 院長就任

今すぐ、悩みを相談したい?
カウンセリングを受けてみたい?

それなら”Dクリニック”の
ドクターに相談しましょう!

Dクリニックは札幌、東京、新宿、名古屋、大阪、福岡に拠点を置く、薄毛・AGA治療のクリニックです。
皮膚科、形成外科、精神神経科の医師人があなたの主治医としてまた相談できるパートナーとして治療にあたります。治療の開始を悩まれている方には無料のカウンセリングも。詳しくは下記でチェックしよう!

病院

Dクリニックについて詳しく知りたい方


Dクリニックの実績が気になる方はこちら。

【サイト監修】

サイト監修 Dクリニック東京 院長 安田 吉宏

安田 吉宏 Dクリニック東京 院長/医学博士/
日本専門医機構認定形成外科領域専門医

香川医科大学医学部卒業。北里大学大学院医療系研究科修了。
北里大学医学部形成外科、同大学救命救急センター助教、東京大学医学部客員研究員を経て現在に至る。
さまざまな頭皮疾患に対する最新治療を常に探究し、丁寧で分かりやすい診療で患者様から信頼されている。
無料相談カウンセリング