お悩みカテゴリ： 脱毛症

円形脱毛症の多くは一定の部位で前触れもなく突如として毛髪が脱落し、一時的または長期で無毛領域が出現します。自己免疫によるとされており、白斑症やアトピー性皮膚炎等の既往のある方で起きやすい印象です。遺伝性も関与していると言われています。
診断は当院医師で行っておりますが、治療は適切な医療機関に紹介をさせて頂いております。保険適用外となりますのでご了承ください。

仰せの通り側頭部はびまん性脱毛症の症状として自覚しやすいものです。
ところがこの病名は漠然とした概念で、休止期脱毛症や円形脱毛症（円形とならないものもある）、皮膚炎に由来するもの等、疾患は多岐に渡ります。
円形脱毛症は比較的診断が容易です。休止期脱毛症では抜け毛が盛んな時期であれば診断も可能ですが、慢性の時期には診断が難しいこともあります。
びまん性脱毛症には甲状腺機能低下症やアトピー性皮膚炎などの基礎疾患が存在していることも多いので、問診を非常に重視しています。

円形脱毛症は自己免疫によることが分かっています。既往症等の素因によって起きやすいとされていますが、日常では特段の原因もなく突如発生sるものです。
幸い軽度のものであれば自然に治癒することも多々あるのですが、一度お近くの皮膚科診療所を受診なさることをお勧めします。適切な治療により回復が早まることもあります。

円形脱毛症は比較的自然治癒が見込まれるケースも多いのですが、難渋する病型もあります。後者に対しては概して総合病院で行われる治療となりますが、お子様に負担の少ない治療として抗ヒスタミン剤（アレルギーの飲み薬）やドライアイスを用いた治療等、比較的軽いものは皮膚科診療所でも行われていますので、お近くの先生をお訪ね頂くのが良いでしょう。

これまでのご病気や手術等の身体に負担のかかる治療により発症しては長期の経過を辿る脱毛症があります。慢性休止期脱毛症と呼ばれるもので、主に毛の寿命が短縮化することにより多量の抜け毛が観察されたり、毛髪総量の減少の結果、頭部全体で地肌が見える等の症状が現れます。比較的高齢女性に多いとされていますが、男性での発症も稀ではありません。
診断が比較的難しく、他の脱毛症ではないことを確認（鑑別診断）するための診察が欠かせません。治療は診断後に提示しましょう。